困難を歓迎する
今日のタイトルは、今のコロナとの闘いの状況を表したものではありません。
練習内容の話です。
野球のバッティング練習の一つに
①規則的にストレートを15球、カーブを15球、スライダーを15球ずつなげてもらって球種に慣れていく練習があります。全45球を打ち込むわけです。
②ランダムに変化球を投げてもらって45球を打つ練習もあります。
当然、①の練習の方が打てるようになります。②のほうが打てません。
この練習を①と②のグループに別れて週2回6週間練習しました。
実戦の試合結果はどうなった思いますか?
なんと②のグループの方が実戦では成果を上げたそうです。
①は球種が分かっているから練習では打てるようになります。
②は球種が分からないので練習では打てません。しかし、1球ずつ判断して意思決定を行っています。
①は気持ち良い練習です。②は困難な練習なわけです。実戦では判断と意思決定がないと打てるわけがありません。良く考えれば当たり前のことです。
卓球に置き換えてみます。
指導者はラリーが続いていること=練習効果高いと思いがちです。そうするとどうしても練習内容が規則的になります。
規則的練習も連続動作や打球感覚を養うには必要です。
「判断と意思決定」の練習はもっと大切です。
選手にとって困難な練習を考えています。そんな時間が楽しくもあります。